イエティに滑りに行った日に、宿泊しました。

湯ヶ島温泉 湯本館
湯本館






















創業明治5年、湯ヶ島温泉の中でも最も歴史のある温泉旅館です。
川端康成が「伊豆の踊子」を執筆した宿として有名ですね。

玄関から入ると、右側の階段が目に入ります。
館内(1)


「伊豆の踊子」の中で「踊子が玄関の板敷で踊るのを、私は梯子段の中途に腰をおろして一心に見ていた。」
とありますが、梯子段とは、この階段のことだそうです。

壁には川端康成本人や、伊豆の踊子で主演を務めた役者の写真が数多く飾ってありました。
館内(2)


館内(3)


階段を上がった所にあるのが、川端康成が執筆していた部屋・・・
川端康成 部屋(1)


4畳半の小さな部屋です。
川端康成 部屋(2)


今回宿泊したのは、広縁の付いた8畳の和室・・・
湯本館 部屋(1)


部屋のすぐ外には狩野川が流れています。
窓を開けると聞こえる渓流の音に癒されましたね・・・
湯本館 部屋(2)


建物はかなり年季が入っていますが、綺麗に手入れがされています。
ただし部屋の備品やアメニティは、宿泊代金と比べるとちょっと・・・でした。

お風呂は内湯2つと貸切の露天風呂、家族風呂の4箇所あります。

まずは内湯へ・・・
内湯へ(1)


内湯は大小2つあり、通常は大きい方が男風呂、小さい方が女風呂となっています。
夜8時から10時までの間は、男女が入れ替わります。

男風呂の様子は、こちら・・・
2面が大きな窓になっていて、立ち上がると狩野川の渓流が臨めます。
内湯(1)


大きな浴槽ですが、1/3程は寝湯になっていました。
内湯(2)


お湯の投入口には、スポットライトが当たるようになっていました。
夜はちょっと幻想的でしたね・・・
内湯(3)


夜8時過ぎに入った女風呂の様子は、こちら・・・
浴室、浴槽とも男風呂の1/3程度の大きさです。
内湯(女)


個人的には、男女入れ替えの時間をもう少し長く取っても良いのでは・・・と思いました。
男性客の方が圧倒的に多いんですかね・・・

続いて、渓流沿いにある貸切の露天風呂へ・・・
露天風呂へは1階のロビーから向かいます。
ロビー


夜11時から翌朝までの間を除き、予約無しで何時でも入れます。
スリッパが置いてあれば誰かが入っているという事なので、ロビーで待つことになります。
露天風呂へ(1)


ロビーから外に出て庭園を少し歩くと、東屋が目に入ります。
ここが脱衣所になっています。
露天風呂へ(2)


東屋から露天風呂へ階段で下って行きます。
露天風呂(1)


こちらが露天風呂の様子・・・

眼の前は狩野川の渓流、開放感は抜群です。
露天風呂(2)


川音を聞きながら、ゆったりとお湯に浸かりました。
のぼせて浴槽の淵に腰掛けていると、川縁を吹く風が心地よかったですね・・・
露天風呂(3)


家族風呂は入りませんでしたが、2人が入れる小さな浴槽でした。
家族風呂


お湯は、全ての浴槽が源泉かけ流しです。
温度は少し温めで、長湯向きでしたね・・・
無色透明、無臭のさらりとしたお湯ですが、ツルスベ感もしっかりあります。
なかなか良いお湯です。

食事は部屋食で、時間になると全ての料理が一気に運ばれて来ます。
昔ながらの温泉旅館のスタイルですね・・・

品数は食べ切れない位ありました。
1、2品少なくて良いので、もう少し料理の質や器を含めた見た目にも拘って欲しいかな・・・
夕食(1)


夕食(2)


夕食(3)


朝食に出た鮎の干物は、非常に美味しかったです。
朝食(1)


朝食(2)


評価(5点満点)
お湯:4、施設:2、眺望・開放感:4、食事:2
源泉かけ流しのお湯は良かったですね。
渓流沿いの露天風呂は、解放感抜群で最高でした。
施設、食事の点数は宿泊料金を考慮して厳しく採点しました。
施設が古いのは仕方がないですが、例えば部屋の洗面所のコップ・・・
キャンプで使うような金属製のマグカップは如何なものかと・・・
ドライヤーは大浴場にも無し・・・
食事もあんなに品数が多い必要は無いので、質をもう少し・・・
料理の説明やお品書きも無いし・・・
宿の方は本当に親切で良い方なので、もう少し商売っ気を出しても良いのでは(笑)。
お風呂が素晴らしかっただけに、ちょっと残念でした。

DATA
湯ヶ島温泉 湯本館 
住所:静岡県伊豆市湯ケ島1656-1
TEL:0558-85-1028
料金:1泊2食付15900円〜
日帰り入浴:12:00〜15:00、800円
泉質:カルシウム・ナトリウム−硫酸塩温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
源泉温度:46.8℃、PH:不明
HP:http://www.yumotokan-izu.jp/