箱根芦之湯温泉 松坂屋本店
2019年8月と2020年6月に宿泊しました。
(※記事更新2020年6月)
松坂屋本店は1662年(寛文2年)創業、350年以上の歴史のある温泉旅館で、江戸時代、歌川広重の浮世絵にも描かれているそうです。
2015年に起きた箱根の火山噴火の際に温泉設備が被害を受けて一時休業しました。
その間に経営が箱根金乃竹グループに移り、リニューアルを経て2017年春に再オープンしました。
リニューアルに伴い門、玄関、フロント、ロビーにかけては全面的に新しくなりました。
玄関から入り、左に進むとフロント。
フロントの隣、大きなシャンデリアが美しいラウンジでチェックインの手続きをしました。
ウエルカムドリンクは、桜湯と最中または珈琲とビスコッティから選べます。
ラウンジの隣にはフリードリンクコーナーが設置されていて、コーヒー、紅茶、ジュースは勿論、ビール、焼酎、サワー、日本酒も飲み放題です。
前回宿泊した時は自分でグラスに注いで24時間自由に飲むことが出来ました。
新型コロナの感染防止対策のためスタッフの方が注ぐシステムに変わり、時間もチェックインから22時までと朝7時半からに変更されました。
まあ、この御時世ですから仕方がないですね・・・
部屋への持ち帰りは出来ず、向かい側にあるサンルームかラウンジで頂きます。
無料なので夕食時のビールは我慢して食後に思う存分頂きました(笑)。
もちろん風呂上がりにも・・・(笑笑)
全22室ある部屋は " 鶴鳴館 " 、 " 春風荘 " 、 " 芝蘭荘 " 、 " 芦刈荘 " 、" 離れ " の5つの建物に分かれています。
それぞれの建物は細い廊下で繋がり、迷路の様です。
2019年8月に宿泊したのは鶴鳴館の " 豆桜 " という部屋・・・
部屋は8畳の和室と寝室の二間続き・・・
2年前にリニューアルされたばかりなので綺麗です。
寝室には大きなベッド、程良い硬さで寝心地は良かったです。
2020年6月に宿泊したのは春風荘の " 千種 " という部屋・・・
部屋は8畳の和室に広縁・・・
鶴鳴館と比べると小さく少し年季が入っていますが、こちらの部屋には温泉のお風呂が付いています。
恐らくコロナ対策だろうと思いますが、最初から布団が引いてありました。
なるべくスタッフが部屋に出入りするのを少なくしようという配慮でしょう。
6月初旬でしたが、朝晩は冷えるので広縁に置かれたテーブルには炬燵が入っていました。
全ての部屋にネスレのコーヒーメーカ−が置かれていて自由に飲むことが出来ます。
チェックイン後、早速お風呂へ・・・
長い通路を歩いてお風呂に向かいます。
階段の昇り降りが多いので年配の方は少し大変かも・・・
途中にある囲炉裏の間には昔懐かしい駄菓子が置かれていました。
お風呂は男女別の大浴場が1つと貸切の露天風呂が4つあります。
まずは大浴場 " 権現の湯 " に行ってみました。
" 権現の湯 " は深夜1時までは右側が男風呂、早朝5時から9時半まで左側が男風呂となります。
チェックイン後に入った右側の浴室はL字型の浴槽・・・
2つに仕切られ、手前が温め、奥が熱めの温度設定になっていました。
こちらの升に源泉を注ぎ、2つの浴槽に分配する際の湯量で温度調節をしているようです。
翌朝に入った左側の浴室の方が大きいです。
浴槽の形は違いますが、右側の浴室と同じように2つに仕切られ、温度が分かれていました。
続いて、リニューアルにより新しく出来た貸切露天風呂、" 万右衛門の湯 " へ・・・
" 万右衛門の湯 " はチェックインから23時45分までと朝は7時から利用できます。
フロントでの予約制となっていて、時間になったらフロントに鍵を受け取りに行きます。
1回の利用時間は45分、空いていれば何度でも利用できます。
風呂付の部屋も多いので、予約で一杯になることはありませんでした。
大浴場の入口手前から外に出て通路を歩いて行きます。
" 兵蔵 " 、 " 忠蔵 " 、 " 金左衛門 " 、 " 清右衛門 " 、 " 平兵衛 " の5つの部屋に分かれています。
こちらは " 兵蔵 " という部屋・・・
中に入るとソファーの置かれた脱衣スペース・・・
隣には洗面所、その奥にシャワー室があります。
脱衣所から出たウッドデッキに浴槽が備え付けられています。
スペースが広いので解放感は高く、森の樹々を眺めながらの入浴は癒されました。
他の部屋も浴槽の形に少し違いはありますが、ほぼ同じ造りでした。
浴槽は3〜4人程度が入れる大きさ・・・
かなり熱いので投入口の裏にあるコックを回して加水しないと入れません。
最後に部屋風呂、春風荘の " 千種 " には温泉の内湯が付いています。
宿泊料金が高くなりますが露天風呂の付いた部屋も他にあります。
洗面所の隣にお風呂があります。
一人用の小さい浴槽ですが、ざあざあ掛け流して入れば贅沢な気分に浸れました。
温度が熱いので加水しないと入れないのが残念・・・
松坂屋は自家源泉を持ち、毎分200Lの豊富な湯量を誇ります。
全ての浴槽が加温、加水、循環のない源泉掛け流しです。
青緑がかった玉子臭のするお湯・・・
硫黄泉としては珍しいアルカリ性の湯でスベスベ感もしっかり感じられます。
湯葉の様な白い湯の華が沢山沈んでいて、お湯に入るとふわっと舞い上がります。
本当に良いお湯です。
食事は朝夕ともフロントのある建物2階にある食事処 " えん " で頂きました。
宿場懐石と名付けられた料理は見た目も綺麗で美味しかく頂きました。
先付の五品
羹(あつもの)は玉葱を擦りおろした汁につみれ、白木耳、冬瓜が入っていました。
優しい味です。
御造りは2品、どちらも新鮮です。
揚げ物は無花果、オクラ、黒あわび茸。
無花果は好みが分かれるかも・・・
賀茂茄子、太刀魚、豆腐の味噌田楽
メインの足柄牛の陶板焼きは柚子胡椒の効いた味噌で頂きました。
山形県産つや姫に茗荷とちりめんを加え釜炊きにした御飯は美味しかったです。
デザートまで美味しく頂きました。
朝食も美味しかったです。
湯豆腐は強羅の銀豆腐の豆腐を使っています。
麦御飯、自然薯のとろろ汁に焼魚、けんちん汁
自然薯は麦御飯にかけて・・・
朝からお腹一杯になりました。
お気に入り度(5点満点)
施設4、部屋4、お湯4、内湯4、露天風呂4、部屋風呂4、夕食4、朝食4
良いお湯ですね・・・
個人的には箱根では一番の泉質だと思います。
新しく出来た貸切露天風呂も良かったです。
露天風呂や部屋風呂の湯温がちょっと高過ぎるのが残念・・・
良いお湯なので、あんなに加水しなくても入れるように調節出来たら最高なんですが・・・
経営母体が変わり、良い意味で以前の " 老舗旅館 " という敷居の高さは無くなったと思いました。
従業員の方は若い方、外国の方が多いですが良く教育されています。
料理も美味しく満足しました。
また泊まりに行きますからフリードリンクコーナーはコロナに負けず続けて下さい(笑)。
DATA
箱根芦之湯温泉 松坂屋本店
住所:神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯57
TEL:0460-83-6511
料金:1泊2食付22000円〜
泉質:含硫黄−カルシウム・ナトリウム・マグネシウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉
(弱アルカリ性低張性高温泉)
源泉温度:58.6℃、PH:8.1
HP:https://matsuzakaya1662.jp/
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2019年8月と2020年6月に宿泊しました。
(※記事更新2020年6月)
松坂屋本店は1662年(寛文2年)創業、350年以上の歴史のある温泉旅館で、江戸時代、歌川広重の浮世絵にも描かれているそうです。
2015年に起きた箱根の火山噴火の際に温泉設備が被害を受けて一時休業しました。
その間に経営が箱根金乃竹グループに移り、リニューアルを経て2017年春に再オープンしました。
リニューアルに伴い門、玄関、フロント、ロビーにかけては全面的に新しくなりました。
玄関から入り、左に進むとフロント。
フロントの隣、大きなシャンデリアが美しいラウンジでチェックインの手続きをしました。
ウエルカムドリンクは、桜湯と最中または珈琲とビスコッティから選べます。
ラウンジの隣にはフリードリンクコーナーが設置されていて、コーヒー、紅茶、ジュースは勿論、ビール、焼酎、サワー、日本酒も飲み放題です。
前回宿泊した時は自分でグラスに注いで24時間自由に飲むことが出来ました。
新型コロナの感染防止対策のためスタッフの方が注ぐシステムに変わり、時間もチェックインから22時までと朝7時半からに変更されました。
まあ、この御時世ですから仕方がないですね・・・
部屋への持ち帰りは出来ず、向かい側にあるサンルームかラウンジで頂きます。
無料なので夕食時のビールは我慢して食後に思う存分頂きました(笑)。
もちろん風呂上がりにも・・・(笑笑)
全22室ある部屋は " 鶴鳴館 " 、 " 春風荘 " 、 " 芝蘭荘 " 、 " 芦刈荘 " 、" 離れ " の5つの建物に分かれています。
それぞれの建物は細い廊下で繋がり、迷路の様です。
2019年8月に宿泊したのは鶴鳴館の " 豆桜 " という部屋・・・
部屋は8畳の和室と寝室の二間続き・・・
2年前にリニューアルされたばかりなので綺麗です。
寝室には大きなベッド、程良い硬さで寝心地は良かったです。
2020年6月に宿泊したのは春風荘の " 千種 " という部屋・・・
部屋は8畳の和室に広縁・・・
鶴鳴館と比べると小さく少し年季が入っていますが、こちらの部屋には温泉のお風呂が付いています。
恐らくコロナ対策だろうと思いますが、最初から布団が引いてありました。
なるべくスタッフが部屋に出入りするのを少なくしようという配慮でしょう。
6月初旬でしたが、朝晩は冷えるので広縁に置かれたテーブルには炬燵が入っていました。
全ての部屋にネスレのコーヒーメーカ−が置かれていて自由に飲むことが出来ます。
チェックイン後、早速お風呂へ・・・
長い通路を歩いてお風呂に向かいます。
階段の昇り降りが多いので年配の方は少し大変かも・・・
途中にある囲炉裏の間には昔懐かしい駄菓子が置かれていました。
お風呂は男女別の大浴場が1つと貸切の露天風呂が4つあります。
まずは大浴場 " 権現の湯 " に行ってみました。
" 権現の湯 " は深夜1時までは右側が男風呂、早朝5時から9時半まで左側が男風呂となります。
チェックイン後に入った右側の浴室はL字型の浴槽・・・
2つに仕切られ、手前が温め、奥が熱めの温度設定になっていました。
こちらの升に源泉を注ぎ、2つの浴槽に分配する際の湯量で温度調節をしているようです。
翌朝に入った左側の浴室の方が大きいです。
浴槽の形は違いますが、右側の浴室と同じように2つに仕切られ、温度が分かれていました。
続いて、リニューアルにより新しく出来た貸切露天風呂、" 万右衛門の湯 " へ・・・
" 万右衛門の湯 " はチェックインから23時45分までと朝は7時から利用できます。
フロントでの予約制となっていて、時間になったらフロントに鍵を受け取りに行きます。
1回の利用時間は45分、空いていれば何度でも利用できます。
風呂付の部屋も多いので、予約で一杯になることはありませんでした。
大浴場の入口手前から外に出て通路を歩いて行きます。
" 兵蔵 " 、 " 忠蔵 " 、 " 金左衛門 " 、 " 清右衛門 " 、 " 平兵衛 " の5つの部屋に分かれています。
こちらは " 兵蔵 " という部屋・・・
中に入るとソファーの置かれた脱衣スペース・・・
隣には洗面所、その奥にシャワー室があります。
脱衣所から出たウッドデッキに浴槽が備え付けられています。
スペースが広いので解放感は高く、森の樹々を眺めながらの入浴は癒されました。
他の部屋も浴槽の形に少し違いはありますが、ほぼ同じ造りでした。
浴槽は3〜4人程度が入れる大きさ・・・
かなり熱いので投入口の裏にあるコックを回して加水しないと入れません。
最後に部屋風呂、春風荘の " 千種 " には温泉の内湯が付いています。
宿泊料金が高くなりますが露天風呂の付いた部屋も他にあります。
洗面所の隣にお風呂があります。
一人用の小さい浴槽ですが、ざあざあ掛け流して入れば贅沢な気分に浸れました。
温度が熱いので加水しないと入れないのが残念・・・
松坂屋は自家源泉を持ち、毎分200Lの豊富な湯量を誇ります。
全ての浴槽が加温、加水、循環のない源泉掛け流しです。
青緑がかった玉子臭のするお湯・・・
硫黄泉としては珍しいアルカリ性の湯でスベスベ感もしっかり感じられます。
湯葉の様な白い湯の華が沢山沈んでいて、お湯に入るとふわっと舞い上がります。
本当に良いお湯です。
食事は朝夕ともフロントのある建物2階にある食事処 " えん " で頂きました。
宿場懐石と名付けられた料理は見た目も綺麗で美味しかく頂きました。
先付の五品
羹(あつもの)は玉葱を擦りおろした汁につみれ、白木耳、冬瓜が入っていました。
優しい味です。
御造りは2品、どちらも新鮮です。
揚げ物は無花果、オクラ、黒あわび茸。
無花果は好みが分かれるかも・・・
賀茂茄子、太刀魚、豆腐の味噌田楽
メインの足柄牛の陶板焼きは柚子胡椒の効いた味噌で頂きました。
山形県産つや姫に茗荷とちりめんを加え釜炊きにした御飯は美味しかったです。
デザートまで美味しく頂きました。
朝食も美味しかったです。
湯豆腐は強羅の銀豆腐の豆腐を使っています。
麦御飯、自然薯のとろろ汁に焼魚、けんちん汁
自然薯は麦御飯にかけて・・・
朝からお腹一杯になりました。
お気に入り度(5点満点)
施設4、部屋4、お湯4、内湯4、露天風呂4、部屋風呂4、夕食4、朝食4
良いお湯ですね・・・
個人的には箱根では一番の泉質だと思います。
新しく出来た貸切露天風呂も良かったです。
露天風呂や部屋風呂の湯温がちょっと高過ぎるのが残念・・・
良いお湯なので、あんなに加水しなくても入れるように調節出来たら最高なんですが・・・
経営母体が変わり、良い意味で以前の " 老舗旅館 " という敷居の高さは無くなったと思いました。
従業員の方は若い方、外国の方が多いですが良く教育されています。
料理も美味しく満足しました。
また泊まりに行きますからフリードリンクコーナーはコロナに負けず続けて下さい(笑)。
DATA
箱根芦之湯温泉 松坂屋本店
住所:神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯57
TEL:0460-83-6511
料金:1泊2食付22000円〜
泉質:含硫黄−カルシウム・ナトリウム・マグネシウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉
(弱アルカリ性低張性高温泉)
源泉温度:58.6℃、PH:8.1
HP:https://matsuzakaya1662.jp/
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